「あるを見る」習慣が人生を変える理由

白石はな|夫婦カウンセリングではない実体験による夫婦改善/家庭改善/不登校改善/夫婦仲改善のパートナーシップコーチ 子育てと仕事の両立で悩んでいる方にも | 「あるを見る」習慣が人生を変える理由

一瞬の気づきと、人生を変える習慣の違い

「あるを見る」——相手の良いところ、今あるものに目を向けること。これは、意識さえすれば誰にでもできることです。パートナーの小さな気遣いに気づいたり、子どもの成長の一コマを喜んだり、自分が持っているものに感謝したり。そんな瞬間は、確かに心を温かくしてくれます。

しかし、多くの人が陥ってしまうのが、”その瞬間だけ”で終わってしまうという現実です。セミナーで感動したその日は実践できても、翌日には元の視点に戻ってしまう。本を読んで「そうだ、感謝しよう」と思っても、気がつけばまた不満や不足に目が向いている。この繰り返しでは、人生の根本は何も変わりません。

本当に人生が変わるのは——”習慣としてできるようになった時”なのです。

それは、朝起きたら顔を洗うように、自然と「あるを見る」視点で物事を捉えられるようになること。意識しなくても、パートナーの努力に気づき、子どもの良さを見つけ、自分の日常に満ちている豊かさを感じ取れるようになること。この「心の習慣化」こそが、人生の土台を根底から変えていく力を持っているのです。

すべての土台は”日々の在り方”の積み重ね

夫婦関係も、子育ても、仕事も、すべての土台はいつも”日々の在り方”の積み重ねです。

一度の大きな出来事よりも、毎日の小さな関わり方が関係性を作ります。週末にたっぷり遊ぶことよりも、毎朝の「おはよう」の声のトーンが子どもの心を育てます。大きな成果を上げることよりも、日々どんな姿勢で仕事に向き合っているかが、長期的なキャリアを形成します。

私たちはつい、「何か特別なことをしなければ」「大きく変わらなければ」と考えてしまいがちです。しかし、人生を変えるのは劇的な一発逆転ではなく、日々の小さな選択の連続です。

朝、パートナーにどんな表情で接するか。子どもの話をどれだけ本気で聞くか。仕事での小さなミスを誰かのせいにするか、自分の成長の糧にするか。感謝の言葉をかけるか、当たり前だと流すか。こうした日々の小さな選択が、1年後、5年後、10年後の現実を作り上げていくのです。

家庭が整うと、人生のエネルギーが溢れ出す

私自身、この「あるを見る習慣」によって人生が大きく変わった一人です。

家庭が整ったことで、エネルギーが溢れるようになりました。以前は、家に帰ることが重荷に感じられたり、パートナーとの関係に疲れを感じたり、子育てに追われて自分を見失ったりすることもありました。しかし、「あるを見る」視点を習慣化していくことで、家庭がエネルギーを奪う場所から、エネルギーが満たされる場所へと変わっていったのです。

パートナーの良いところが自然と目に入るようになり、感謝が言葉になり、その言葉がさらに良い関係を生み出す。子どもの成長の一つひとつに喜びを感じられるようになり、子育てがストレスから喜びへと変化する。自分が持っているもの、できていることに目が向くようになり、自己肯定感が自然と高まっていく。

そして驚くべきことに、家庭が整うと仕事の流れも収入も大きく変わりました。これは偶然ではありません。家庭という土台が安定すると、仕事に向かうエネルギーの質が変わります。心が満たされているから、人に対して余裕を持って接することができる。不安や不満に囚われていないから、新しいチャンスが見えるようになる。家庭での「あるを見る習慣」が、仕事での成果にも直結していくのです。

受講生たちの現実が、次々と動き出している

そして、この在り方を伝えてきた受講生たちにも、目に見える変化が次々と起きています。

ある方は、不登校だったお子さんが少しずつ学校に行けるようになりました。子どもの「できないこと」ばかりに目が向いていた視点を変え、「今できていること」「子どもなりに頑張っていること」に意識を向けるようになったことで、親子関係が温かくなり、子ども自身が前を向けるようになったのです。

またある方は、離婚寸前だった夫婦関係が再生しました。パートナーへの不満ばかりを数えていた日々から、相手が日々してくれていることに目を向けるようになり、感謝を伝えるようになったことで、関係性が劇的に変化したのです。

さらには、収入が大幅にアップしたという報告も少なくありません。家庭が整い、心に余裕が生まれたことで、仕事でのパフォーマンスが上がり、新しいチャンスを掴めるようになった方々が多くいらっしゃいます。

これらは、何か特別なテクニックを使った結果ではありません。ただ、「あるを見る」という心の習慣を日々積み重ねた結果なのです。視点が変わると、言葉が変わる。言葉が変わると、関係性が変わる。関係性が変わると、現実が変わる。この連鎖が、目の前の現実をどんどん動かしていくのです。

企業も求める「心の習慣化」の力

この「心の習慣化」の重要性は、今や企業からも強く求められています。

私のサービスは、1.4万社が導入する福利厚生サービス「リロクラブ」にも掲載されました。これは、企業が社員の心の在り方の重要性に気づき始めている証拠だと感じています。

働く人の心が満たされていないと、生産性は上がりません。家庭での関係性が不安定だと、仕事に集中できません。心に不満や不安を抱えたまま働いていても、本当の力は発揮できないのです。

逆に、心が整っている人は、周りとの協力がスムーズです。困難な状況でも前向きに取り組めます。感謝の気持ちを持って仕事ができるため、人間関係も良好になります。結果として、個人のパフォーマンスだけでなく、チーム全体の雰囲気や成果も向上していくのです。

企業が「心の習慣化」に投資する理由は、それが単なる精神論ではなく、実際のビジネス成果に直結することを理解しているからです。そして、その土台となるのが、家庭での在り方なのです。

家庭と仕事、どちらも大切に生きるために

現代社会では、家庭と仕事を切り離して考える傾向があります。「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と分けて考えることが、バランスの取り方だと思われがちです。

しかし、私たちは一人の人間です。家庭での在り方と仕事での在り方を、完全に別物として切り替えることはできません。家庭で不満を抱えていれば、それは必ず仕事に影響します。仕事でのストレスは、家庭での関わり方に表れます。

だからこそ、家庭と仕事、どちらも大切に生きたい人にとって、まず整えるべきは家庭なのです。家庭という土台が安定していれば、仕事での挑戦も思い切ってできます。パートナーや家族との関係が良好であれば、外でどんな困難があっても、帰る場所があるという安心感が力になります。

「家族のあるを見る習慣」は、単に家庭を平和にするだけでなく、仕事での成功、自己実現、そして人生全体の充実へとつながっていくのです。

習慣化への第一歩は、今日から始められる

では、どうすれば「あるを見る」ことを習慣化できるのでしょうか。

まず大切なのは、完璧を目指さないことです。毎日完璧に実践しようとすると、できなかった日に自分を責めてしまい、続かなくなります。それよりも、「今日は一つだけ、パートナーの良いところに気づこう」「今日は一回だけ、子どもの頑張りを認めよう」といった小さな目標から始めることです。

次に、見つけたことを言葉にすることです。心の中で思うだけでなく、「ありがとう」「助かったよ」「すごいね」と声に出すことで、相手にも伝わり、関係性が変わり始めます。そして、相手の反応を見ることで、自分自身も「あるを見ること」の効果を実感でき、続けるモチベーションになります。

さらに、振り返りの時間を持つことも効果的です。一日の終わりに、「今日はどんな『ある』に気づけただろう」と自分に問いかけてみる。寝る前の数分でいいので、この習慣を持つことで、「あるを見る」視点が日々強化されていきます。

そして何より、自分自身にも「あるを見る」視点を向けることです。自分ができていることや、自分が持っているものにも目を向ける。自分を責めるのではなく、認める。この自己肯定感が、他者への温かい視点の土台になります。

家庭平和が広がる世界を目指して

私がこの活動を続けているのは、一人でも多くの家庭に平和が訪れることを願っているからです。

家庭が平和であれば、子どもたちは安心して成長できます。パートナー同士が互いを尊重し合っていれば、愛の形を次の世代に伝えられます。一つひとつの家庭が整えば、社会全体がより温かく、優しいものになっていきます。

そして、家庭平和は決して難しいことではありません。特別な才能も、多額のお金も必要ありません。必要なのは、「あるを見る」という視点の習慣化だけなのです。

どうか、この文章を読んでくださったあなたの家庭にも、平和が訪れますように。そして、あなたの家庭から始まった平和が、周りへ、社会へと広がっていきますように。

“家族のあるを見る習慣”から、あなたの人生が動き出します。

今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか。パートナーの小さな気遣いに「ありがとう」と伝えること。子どもの頑張りに「よく頑張ったね」と声をかけること。自分自身に「今日もよくやった」と認めてあげること。

そんな小さな積み重ねが、やがて大きな変化を生み出します。あなたの家庭に、そして多くの家庭に、心からの平和が訪れることを願っています。