親が手放せないのは、愛がないからじゃない

子どもが

「レベルの高い学校を受けたい」

「難しいことに挑戦したい」

そう言い出したとき、

不安になるのは、

親としてすごく自然なことだと思う。

もし不合格だったらどうしよう。

傷ついて、自信をなくしてしまったらどうしよう。

それは

子どもを信じていないからじゃなくて、

守りたいから出てくる気持ち。

娘が小2のときのピアノの話

昔、娘が小2くらいのとき、

ピアノの発表会で

「すごく難しい曲を弾きたい」と言い出した。

私は正直、とても心配になった。

・完成しなかったらどうしよう

・無理をさせることにならないかな

・失敗して自信をなくしたらどうしよう

それで、ピアノの先生に相談した。

そしたら先生は、

とても印象に残ることを言ってくれた。

お母さん、大丈夫。

私たち大人は

「このくらいの年齢なら、これくらいまで」って

勝手に制限をかけてしまうんです。

でもそれは、

大人がたくさんの“失敗のデータ”を持っているから。

子どもは、そのデータを持っていない。

だから「できる」と思ったら、できるんです。

それを私は大事にしてあげたい。

そのときの私は、

この言葉の本当の意味は、正直わかっていなかった。

「先生が大丈夫と言うなら…」

そう思って、娘の選んだ曲のまま進めた。

結果、娘は見事に弾ききった。

そしてそれは、

大きな自信につながったと思う。

今ならわかる、その言葉の本質

その後、私はたくさんの経験をした。

子育てのことも、

夫婦のことも、

仕事のことも、

自分自身のことも。

今なら、あのときの先生の言葉が

本質だったとわかる。

親は頭ではこう思っている。

「子どもには

 夢を持って、

 チャレンジして、

 自分の人生を切り開いてほしい」

でも同時に、

とても厄介で、でも愛情深い気持ちも持っている。

「失敗して、傷ついてほしくない」

手放せないから、やってしまうこと

この「傷つけたくない」という思いを

手放せないと、

・過保護になる

・過干渉になる

・先回りしてしまう

そして、

「失敗しないように」

「そんなことしたら大変だから」

「やめておきなさい」

と、ついガミガミ言ってしまう。

頭では

「失敗も大事な経験」

「失敗させた方がいい」

と思っているのに、

行動は真逆になってしまう。

手放し方は、たったひとつ

この手放し方は、

実はとてもシンプル。

お母さん自身が、失敗すること。

そして、失敗しても人生は終わらないと体感すること。

私は、長い間

自分は失敗も挑戦もせず、

ただ「子どもに失敗させたくない」

という気持ちで子育てをしてきた。

だから、

子どもの失敗が怖かった。

今、私が確信していること

今の私は違う。

たくさん挑戦して、

たくさん失敗して、

恥ずかしい思いもして、

遠回りもしてきた。

それでも、

人生はちゃんと続いている。

むしろ、

失敗したからこそ、

私は前よりずっと自由になった。

だから今は、はっきり言える。

子育てで一番の価値は、

子どもを失敗させないことじゃない。

お母さんが

「失敗しても大丈夫な人生」を

生きている姿を見せること。

「お母さん、自分の人生を生きてね」の本当の意味

よく言われる言葉。

「お母さん、自分の人生を生きてね」

「自分を大事にしてね」

これは

エステに行くことでも、

一人時間を作ることでも、

ご褒美をあげることでもない。

本当の意味は、

挑戦して、失敗して、

それでも立ち上がる人生を生きること。

それができたとき、

子どもの挑戦を

心から応援できるようになる。

最後に

子どもが大きなことを言い出したとき、

不安になる自分を責めなくていい。

それは愛だから。

でももし、

その不安で子どもの可能性を

閉じてしまいそうになったら、

一度、こう問いかけてみてほしい。

「私は、

 自分の人生で

 ちゃんと挑戦しているだろうか?」

その答えが、

子育てを一番楽にしてくれる。

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