「わかってほしい」が届かない時、家族は黙り始める

「ちゃんと話し合いたいのに、夫が黙るんです。」

個別セッションでもよく聞く言葉です。

私自身もそうでした。

わかってほしくて話しているのに、

夫はどんどん黙る。

返事をしない。

その場から離れる。

話を聞いてくれない。

すると私は、

「なんで逃げるの!」

「ちゃんと向き合ってよ!」

と、さらに苦しくなっていました。

当時の私は、

夫が冷たいんだと思っていました。

愛情がないんだと思っていました。

でも学んでいく中で、

違う見方もあることを知りました。

男性は、

強い感情をぶつけられると、

頭が真っ白になったり、

どう対応したらいいかわからなくなったり、

“解決できない状態”

になりやすいことがあります。

冷たいからではなく、

どうしていいかわからなくなっている。

そんな場合もあるんです。

もちろん、

だから女性が我慢しなければいけない、

という話ではありません。

私だって本当に苦しかった。

寂しかった。

わかってほしかった。

話を聞いてほしかった。

だから感情が溢れていたんです。

でも、

夫が黙る理由を知った時、

私は初めて気づきました。

夫は敵ではなかった。

ただ、

私の苦しさを受け止める方法がわからなかっただけかもしれない。

そしてこれは、

親子関係でも同じことが起こります。

お母さんは心配だから言う。

愛情があるから言う。

何とかしてあげたいから言う。

でも、

子どもからすると、

「どう言っても怒られる」

「どうせわかってもらえない」

と感じてしまうことがあります。

すると、

少しずつ話さなくなる。

心を閉ざしていく。

夫も、

子どもも、

本当は敵ではありません。

むしろ、

わかり合いたいと思っていることの方が多い。

でも、

お互いに苦しさを抱えたまま話すと、

伝えたい愛情よりも、

怒りや不安の方が先に届いてしまうんです。

だから私は、

夫婦関係も、

親子関係も、

まずは「何を言うか」より、

「どんな状態で話すか」が大切だと思っています。

怒りの奥には、

寂しさがある。

不安がある。

わかってほしい願いがある。

そこに気づけるようになると、

家族との会話は少しずつ変わり始めます。

私は昔、

夫を責めていました。

子どもにも正論を伝えていました。

でも本当は、

責めたかったわけじゃない。

ただ、

安心したかった。

繋がりたかった。

笑って話せる家族になりたかった。

今振り返ると、

家庭で本音を安心して話せることは、

人生の土台だったんだと思います。

だから私は、

夫婦関係や不登校という問題だけではなく、

家族が安心して本音を話せる家庭を増やしたい。

そんな思いで活動しています。

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