優しく言っても伝わらないのは、信頼の土台がなくなっているから

私はずっと「伝え方」の問題だと思っていました。

優しく言えばいいのかな。

Iメッセージで伝えればいいのかな。

タイミングが悪いのかな。

そんなことばかり考えていました。

でも、違ったんです。

例えば、

「学校へ行かないと将来困るよ。」

「勉強しないと大変だよ。」

これって、お母さんは愛情で言っています。

子どもの将来を心配しているから。

でも、ずっとガミガミ言われ続けてきた子どもからすると、

その言葉は愛情ではなく、

責められている言葉として届いてしまいます。

だから、

どれだけ優しく言っても、

どれだけ伝え方を工夫しても、

受け取ってもらえない。

夫婦も同じです。

例えば、

「何時に帰ってくるの?」

という一言。

夫婦仲が良く、信頼関係があるなら、

「昨日も遅かったし、心配してくれてありがとう。」

そう受け取れます。

でも、

信頼がなくなっていると、

同じ言葉でも、

「うるさい。」

「詮索するな。」

になってしまう。

つまり、

問題は何を言うかではありません。

どう伝えるかだけでもありません。

その言葉を愛情として受け取れる土台があるかどうか。

そこなんです。

だから私は、

「Iメッセージで伝えましょう。」

「この声かけをしましょう。」

だけでは根本的には変わらないと思っています。

もちろん、伝え方は大切です。

でも、

信頼の土台が崩れたままでは、どんな言葉も届きません。

家庭が回復するというのは、

特別な言葉を覚えることではありません。

「この人は私を責めているんじゃない。」

「私のことを大切に思ってくれている。」

そう受け取れる信頼関係を、もう一度つくり直すこと。

そこから初めて、

同じ「何時に帰るの?」も、

同じ「勉強しないと大変だよ。」も、

愛情として届くようになります。

だから私は、

伝え方を変える前に、

信頼の土台を整えることを何より大切にしています。

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