「何も変わっていないように見える時こそ、夫婦関係は変わっている」

夫婦関係を修復していく中で、

私は一番心が折れやすい時期があると思っています。

それは、

「悪くはなっていない。でも、良くなったようにも見えない時期」

です。

夫が優しくなったわけでもない。

急に会話が増えたわけでもない。

「大好き」と思えるようになったわけでもない。

だから本人からすると、

「何にも変わってない」

「こんなこと続けて意味あるのかな」

「やっぱり私たちは無理なのかもしれない」

って、ものすごく怖くなる。

でも、たくさんの夫婦を見てきた私からすると、

「大丈夫。悪くなってない。それ、ちゃんとうまくいってるよ」

って思うことが本当にたくさんあります。

だって、少し前までは、

何かあるたびに喧嘩になっていた。

夫の一言に傷ついて、責めて、また関係が悪くなっていた。

離婚する、しないまで話が進んでいた。

毎日のように相手の嫌なところを探していた。

坂道を転げ落ちるように、

どんどん関係が悪くなっていた。

それが、

今日は喧嘩にならなかった。

昨日より悪くならなかった。

言い返したかったけど、一度自分の気持ちを見られた。

夫の言葉を、いつもと少し違う受け取り方ができた。

ほんの少し、自分の気持ちを落ち着かせられた。

一つひとつは、

1ミリくらいの変化かもしれない。

だから、自分では気づきにくい。

だけど、その1ミリが積み重なって、

夫婦関係は少しずつ変わっていきます。

そして私は、

ここに、誰かに相談しながら夫婦関係を修復していく意味がある

と思っています。

相談する意味って、

「正解を教えてもらうこと」だけじゃない。

自分一人では見えなくなっている変化を、

「今、ちゃんとここまで来てるよ」

と見てもらうことでもあるんです。

本人は、自分の夫婦しか見ていません。

しかも、怖さの真ん中にいる。

「また離婚って言われたらどうしよう」

「本当にこのままでいいのかな」

そんな不安の中にいるから、

小さな変化よりも、

まだ変わっていないところばかりが目に入ります。

でも私は、これまでたくさんの夫婦の変化を見てきました。

だから、

「今はここ」

「これは後退じゃない」

「前だったらここで大喧嘩になってたよね」

「ちゃんと変わってるよ」

「今は焦って動かなくて大丈夫」

ということが分かる。

そして、

一番もったいないのは、ちゃんと回復の途中にいるのに、

自分ではそれが見えなくて諦めてしまうこと。

怖くなって、

「やっぱり無理だった」

と元のやり方に戻ってしまったり、

焦って相手を動かそうとして、

また悪い方向へアクセルを踏んでしまったりする。

夫婦関係の修復って、

ある日突然、

マイナス100からプラス100になるものではありません。

悪くなる流れを止めて、

そこに留まれるようになって、

1ミリ進んで、

また1ミリ進んで。

気づいたら、

「あれ?前と全然違うね」

というところまで来ている。

だから私は、

「まだ仲良くなっていない=うまくいっていない」ではない

と思っています。

今日、昨日より悪くならなかったなら。

今までと違う選択が一つできたなら。

それも立派な回復の途中です。

自分には見えなくても、

ちゃんと積み重なっているものはある。

その小さな変化を見失わずに一緒に歩くことも、

私は夫婦関係の伴走で、とても大切にしていることの一つです。

ꔛꕤʚ ┈┈┈┈┈┈┈┈・ʚ♥ɞ・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ʚꕤꔛ

私自身も、夫や子どもをどうにかしようと必死になって、

自分を見失っていた時期がありました。

でも、家庭を変えるために最初に必要だったのは、

家族を変えることではなく、私が私を取り戻すことでした。

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