子どもを失敗させないことが、親の役目だと思っていた

親なら、子どもに失敗してほしくない。

傷ついてほしくない。

遠回りしてほしくない。

できることなら、つらい思いなんてしてほしくない。

私もずっとそう思っていました。

だから、つい先回りしてしまう。

「それやったら失敗するよ」

「こっちにした方がいいんじゃない?」

「お母さんの言う通りにした方がいいよ」

だって、失敗するのが見えているなら、

教えてあげるのが親の役目だと思っていたから。

でも今は、

子どもを失敗させないことが、親の役目ではない

と思っています。

子どもはこれから先、

たくさんの選択をして生きていきます。

そしてきっと、失敗もする。

一生懸命やったのに、うまくいかないこともある。

選んだ道を後悔することもある。

傷ついたり、立ち止まったりすることもある。

親がどれだけ頑張ったって、

そのすべてを避けてあげることはできません。

それなら私が子どもに残してあげたいのは、

「失敗しない人生」ではなく、

「失敗しても大丈夫」と思える力。

なのかもしれないと思うようになりました。

私は、

子どもは失敗したこと以上に、

失敗した時に親がどう関わってくれたかを、

ずっと覚えているんじゃないか

と思っています。

失敗して帰ってきた時、

「だから言ったでしょ」

と言われるのか。

それとも、

「そっか。つらかったね」

「大丈夫」

「また一緒に考えよう」

と言ってもらえるのか。

私は、子どもを一度も転ばせない親ではなく、

転んだ時に、安心して帰ってこられる親でいたい。

子どもが自分で選んで、

やってみて、

失敗して、

考えて、

また自分で立ち上がる。

その経験まで、私の不安で奪わない。

もちろん、危険なことから守るのは親の役目です。

でも、

「失敗しないようにしてあげること」と

「この子なら失敗しても立ち上がれると信じること」は、

きっと違う。

「失敗しても、この子なら大丈夫」

そう思えることも、

子どもを信じるということなんだと思います。

人生で一度も失敗しない子に育てることはできない。

でも、

何があっても

「ここに帰ってきたら大丈夫」

と思える家庭をつくることはできる。

私は、そんな温かい家庭が一つでも増えたら嬉しいなと思っています。

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私自身も、子どもをどうにかしようと必死になって、

自分を見失っていた時期がありました。

でも、家庭を変えるために最初に必要だったのは、

家族を変えることではなく、私が私を取り戻すことでした。

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